レガシーなERPを最新のクラウドソリューションに置き換える時が来たのでしょうか?

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November 21, 2021担当 北川 裕康

 

レガシー、オリンピック後によく話題になる言葉です。ソフトウェアの世界でも、DXレポートの中で述べられてすっかり定着した言葉になりました。しかし、レガシーは、家族やコミュニティに残すべきものであり、ソフトウェアで残すものではありません。

レガシーなシステムとは?

経済産業省:『DXレポート』(平成30年9月7日)では、「レガシーシステム問題の本質は『自社システムの中身がブラックボックスになってしまったこと』にある。レガシー化とは『ユーザ企業において、自社システムの中身が不可視になり、自分の手で修正できない状況に陥ったこと』と言うことができる。~中略~メンテナンスを繰り返し、プログラムが複雑化した場合でも必ずレガシー問題が発生するわけでもない。しかしながら、開発から時間が経っている場合、レガシー問題の発生確率は上がる。逆に、最新のクラウド技術を適用していても、時間の経過と共にレガシー問題が発生し得る。」と、レガシー問題を指摘しています。

貴社のERPはレガシーですか?

では、みなさんがお使いのERPは、レガシーなのでしょうか?そのERPが、上記のレガシーシステム問題に当てはまるなら、レガシー化しているということになります。

歴史的に見て、ERPは、ソフトウェア、ハードウェア、導入、トレーニング費用など、大きなコストがかかっています。よって、多くの企業で、新しいERPに移行する理由付けに苦労されていると思います。ERPのコストが大きな投資であることは間違いありませんが、それはビジネスへの投資に過ぎません。ERPシステムは、ビジネスの中枢を担うものであり、組織全体でのデータ共有を容易にし、高い導入率と使用率を促進する最新の技術に基づいたシステムを導入することが、ビジネスの成功には不可欠です。

現在では、クラウドへの移行の多くの利点と、多くの企業がリモートワークを余儀なくされた最近のパンデミックにより、モダンなERPの効率性と可用性は、レガシーERPシステムのマイグレーションに新たな関心をもたらしています。レガシーソリューションを使用している企業の多くは、システムの外部で使用する大量のExcelスプレッドシートを含む、複数の異種プログラムも持っています。これらの外部プロセスは、非効率性を生み出し、ヒューマンエラーの可能性を高めてしまいます。

このパンデミックは、すべての企業に、ダウンタイムのコストが、収益だけでなく、顧客満足度や企業の評判にも大きく影響することを思い起こさせました。企業は、24時間365日の可用性を必要とするだけでなく、遠隔地からシステムにアクセスしたり、複数の従業員がチームメンバーと一体となってシームレスに共同作業を行ったりする必要が生じました。また、多くの企業では、新製品の開発、新製品を作るための既存設備の改造、生産ラインやシフトの追加など、迅速な対応が求められていました。設計、生産、流通のいずれにおいても、時間は非常に重要な要素です。

レガシーERPソリューションをモダンなクラウドERPに置き換えることで、ビジネスプロセスを再評価し、生産性向上のためにアジャストすることができ、高価なハードウェアは不要になり、アップグレードは迅速かつ容易に組織全体に展開されます。予算オーバーや長い導入期間は、もはやERPプロジェクトの”ノーマル”ではありません。

 


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