私は長年、データやアナリティクスのビジネスに関わってきました。今回は、アナリティクスの利用促進での、データアーキテクチャの重要性を述べたいと思います。
- 使いやすさでアナリティクスの利用を促進
- なぜデータアーキテクチャが重要なのか
- データ駆動型の組織に変革するための柔軟なデータアーキテクチャ
使いやすさでアナリティクスの利用を促進
業務主導のアナリティクスは、IT部門を介さずに、ビジュアライゼーションの変更、新しいフィルターの追加、新しい計算の定義、新しいデータセットのブレンドなど、事前に構築された分析のカスタマイズを容易に行うことができます。これは、管理不可能なスプレッドシート地獄から抜け出す道でもあります。
このようなアナリティクスの利用を促進するための戦略を考えるとき、ビジネスユーザーにとっての使いやすさや適合性の観点から、ダッシュボードなどのフロントエンドのアナリティクス技術に注目することが多いのは当然のことです。インフォアのソリューションでは、この使いやすさの重要な側面であるアナリティクスが、コアビジネスアプリケーションに組み込まれており、あまり意識しないようになっています。機能だけでない、業界特化型の特長の1つです。
なぜデータアーキテクチャが重要なのか?
しかし、アナリティクスの全体のライフサイクルを考えると、課題定義・仮説立案、データ準備、データ探索、データ加工・開発、モデルの開発、モデルの実装、利用、モニター・精査という、多くのタスクがあり、利用というはその一部でしかありません。アナリティクス成功の鍵は、利用の前のデータに関わるタスクだと考えます。なぜなら、いくら優れたモデルを開発しても、データの質が低ければ、アナリティクスの結果も低くなります。アナリティクスを支える最新のデータアーキテクチャの重要性と、それが採用を促進するために果たすべき役割は大事なのです。
データ駆動型の組織に変革するための柔軟なデータアーキテクチャ
業務主導のアナリティクスは、上記のライフサイクルを支える柔軟なデータアーキテクチャ上に構築されることが重要だと考えます。なぜなら、最新の分析アプリケーションへの投資は、単に機能性だけではなく、データ駆動型の組織になるための基盤として、アプリケーションを使用することで得られるデータおよび分析戦略も含めて、非常に差別化された価値があるからです。
柔軟で最新のデータアーキテクチャは、データとアナリティクスをシームレスに重ねることができるイノベーションプラットフォームとして機能し、組織のビジネスをさらに差別化することができます。さらに、ERPベンダーが提供するパッケージ化されたアナリティクスをベースにして、組織を拡張することも可能になります。
インフォアの業界特化型ERPには、モダンなデータアーキテクチャが組み込まれており、業務プロセスとデータ定義の標準化により、製造拠点を横断した原価管理や販売実績に基づく重要予測などを管理できるようになります。また、BIダッシュボードを構築することで、ビジネスミッションに沿ったインサイトがリアルタイムで得られるようになり、リアルタイムでデータドリブンな経営判断を可能にします。
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