このブログシリーズでは、組立製造業が直面する製品構成に関する共通の課題を明らかにし、大手メーカーが営業・マーケティング、エンジニアリング、サプライチェーン・製造の3つの主要分野でどのように製品構成プロセスを近代化しているかを、3部構成で紹介します。今回のブログ、パート2では、モジュール化と自動化によって、どのようにコラボレーティブで健全な製品設計プロセスを実現しているかを検証します。
多くの組立製造業メーカーがカスタマイズ製品の提供を制限していますが、これは構成済み製品の販売に伴う複雑さを監視・管理する方法がないためです。カスタム製品の注文が、営業担当者から設計部門へ、あるいはエンジニアリング部門から製造部門へと、部門間でやり取りされるたびに、混乱が生じるリスクが高まります。この問題は、単純なコミュニケーションの不備だけでなく、他の部門が考慮していないような各部門の個別の情報ニーズからも発生します。製品設計者は、お客様に会わずに仕様書だけを見て作業すると、お客様の優先順位や好みを十分に把握できないことがあります。優れた設計者は、お客様の要望を十分に把握し、期待以上のものを提供するための新しい方法を考えます。
エンジニアが最初から設計に”変更の可能性”を加えていなければ、カスタマイズされた製品を提供することはできません。カスタマイズを考慮していないと、次のようないくつかの悪い結果を招く可能性があります。
- 製品が品質基準を満たさない
- 容易に入手できない材料を使用している
- 部品のサイズの制約のために、新しいオプションを追加できない
- 単発の製品のために、標準的な製品の納入が遅れる
- 既存の設計に新たな変更を加えることが容易でない
- 十分な注意が払われていないため、不十分な材料や規格外の材料を調達してしまう
製品の設計においては、カスタマイズを最初から組み込む必要があります。すでにテストされ、標準化されている製品にオプションを追加することは、特に製品が複雑になるにつれ、簡単ではなくなります。また、既存のデザインワークフローやサポートドキュメントでは、カスタマイズをサポートするだけの柔軟性がない場合もあります。モジュール化を意識して新製品を作ることは、カスタマイズされた製品の提供を可能にし、さらにはそれらのサブアセンブリを結びつけることで新製品を提供する能力を生み出す鍵となります。まさに、カスタマイズの中心となるのが研究開発です。
受注生産による新製品の開発と発売には、社内外の多くのチームが関わっています。大手メーカーは、製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアの強力な製品データ管理機能を活用して、誰もが正しい情報にアクセスできるようにし、エラーを回避して製品納入の遅れをなくしています。
最も効果的なPLMソフトウェアシステムには、どこからでも情報に素早くアクセスできる分散型のストレージ ボルトが含まれており、グローバルな製品開発やサプライチェーンのコラボレーション戦略をサポートします。また、ビジュアルコラボレーション機能を備えているため、議論の幅が広がり、議論のペースが上がることで、より良い製品をより早く市場に投入することができます。
クラウドベースのERPシステムにCPQ、PLM、CADシステムをシームレスに統合した包括的なソフトウェアプラットフォームは、部門間のサイロを解消し、製品を効率的に市場に投入するのに役立ちます。
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